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短母指伸筋・長母指外転筋に起きる腱鞘炎をドケルバン病(de Quervain病)と言います。
50歳以上の中高年におこりやすく
加齢によって筋力の低下や骨粗鬆症など身体が構造的に弱くなり始める世代に
筋肉も今まで通りの負担がかかっているのに耐え切れず発症します。
近年は、パソコンやスマートフォンなどで手関節のリアライメント(関節角度の不適正)が
腱や腱鞘に無理なテンションを掛けながら腱を動かすことにより
手関節周囲の腱が肥厚し炎症を起こし痛みを誘発しています。
妊娠中や出産後にはホルモンバランスの変化や出産後の赤ちゃんを抱いていることで手が酷使されます。
「使いすぎでおきる腱鞘炎なんだから、そりゃ『利き手』に多いんじゃないの?」と
思われるかもしれませんが、実はやや利き手に多いくらいであって
左右差がなく同じくらいの割合で起きるんです。
その理由を考えてみると
『利き手』の発症 → 日ごろからよく使うからなってしまうことで負担がかかる
『利き手』と逆の手の発症 → 日ごろはあまり使わないけど、
使うときのひとつひとつの動きが『利き手』の
何倍のもの筋力が必要になることで負担がかかる
などではないかと考えられます。
親指に腱鞘炎が起きていますので、
特徴としては「腱を押さえると痛い」「親指を動かすと痛い」
「筋肉を伸ばしたり・筋力を発揮させたりすると痛い」「手首が腫れる・熱を持つ」などの
炎症症状が出るなどの症状があります。
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